ロールモデルがいない!女性がキャリアの分岐点で悩んだときの考え方

【コラム】WEBライターのサンプル記事

筆者は会社員だった20代の時に、ロールモデルと呼べる人に出会えなかったこともあり、将来に漠然とした不安を抱えていました。しかし30代の今は、ロールモデルを見つけたことで将来の働き方・生き方に対する不安が軽減し、充実した日々を送っています。

今回のコラムでは、どのようにして筆者がロールモデルを見つけたか、ロールモデルを作るメリットや探し方をご紹介します。

そもそもロールモデルとは?

ロールモデルとは、社会での役割や行動、考え方のお手本となる人物のことです。「この人みたいになりたい」「あの人のような働き方がしたい」と思える人をロールモデルにすると良いでしょう。

企業がロールモデルの普及を後押しすることもあります。女性躍進のため、女性が活躍できる環境づくりや、将来のビジョンを示し離職を防止したい目的があるからです。理想の生き方・働き方を実現しているロールモデルがいれば、それを目指す女性社員も頑張って働いてくれるので企業の活性化につながります。

筆者が正社員で働いていた20代の頃は、女性のロールモデルが見つけられませんでした。出産後も働いている女性社員がおらず、育児と仕事との両立のイメージができなかったのです。「自分がパイオニアになる!」という選択肢も現実的には厳しく、出産を機に離職しました。

今の働き方が本当の理想?女性たちの現実

もちろん全員ではありませんが、多くの女性がキャリア形成と家事・育児との両立のむずかしさを感じます。

実際に、厚生労働省の「今後の仕事と育児・介護の 両立支援に関する研究会(第9回)」では、下記の点が指摘されています。

・女性の「正規の職員・従業員」は25~29歳の59.7%がピークとなり、その後、年齢が上がるにつれ「パート・アルバイト」等の非正規雇用の割合が増える

・女性が家事や育児に使う時間は、男性の5.5倍

・男性は有償労働(仕事)の時間が諸外国に比べ多い

参照:厚生労働省今後の仕事と育児・介護の 両立支援に関する研究会(第9回)

女性は30代以降、家事や育児で仕事に割ける時間が少なくなり、働き方を見直しているようです。また、転勤族である、お子さんが病弱である、夫が激務、実家が遠方で頼れない……などといったそれぞれの家庭の事情もあるでしょう。女性は、自分だけの都合でやりたい仕事を決められない方が多いのが実情ではないでしょうか。

なかなか思い通りにいかない現実があるとはいえ、ロールモデルをつくるメリットはあります!

ロールモデルをつくる3つのメリット

現在ロールモデルがいない女性には、ロールモデルをつくることをおすすめします。その理由の一つは、スキルアップにつながるから。

ロールモデルがいると、自身のスキルアップにつながります。働き方の指針ができ、行動が具体化できるからです。あの人みたいなスキルを身につけよう!そのためには何をすべきか?と考えられるようになります。

たとえば、「子どもに手がかからなくなったら、先輩がとったあの資格をとろう!」といったように、キャリアプランやビジョンを描きやすくなります。

また、心の安定につながるという点もロールモデルをつくるメリットです。落ち込んだときでも、ロールモデルを思い出せばモチベーションアップにつながります。普段輝いて見えるロールモデルも、失敗することだって、落ち込むことだってあると考えれば、自分だけじゃないと元気がでますよね。育休後の働き方に悩む女性に社内のロールモデルがいれば、復職するときの会社のフォロー体制や準備について相談ができ、不安が減るでしょう。

最後に、自分軸ができるという点もロールモデルをつくる魅力だと筆者は感じています。ロールモデルを探したり真似したりしているうちに、自分の価値観が磨かれていきます。こんな働き方がいい、こんな生き方をしたいと考える機会が、自然と増えるからです。

「私はなぜこの人に惹かれるのだろう」と考え、ロールモデルと自分を比較することで、ものごとを客観的に見る練習にもなります。単に身近な人を真似しようというのではなく「こんな風にいいと思ったから真似したい!」と、自分軸で決められるようになりますよ。

ロールモデルを一人に絞る必要はない!

ロールモデルを探すには、まず前提を疑ってみましょう。「自分にできるはずがない……」という前提を疑って、もし「私がこの人ならどうする?」と考えると、可能性が広がるからです。

ロールモデルは同じ会社の先輩や同じ職種の人はもちろん、よく話す取引先の人、異業種の友人、親戚の女性や有名人でも大丈夫です。

筆者のまわりには、映画「マイ・インターン」の主人公アン・ハサウェイ演じるジュールズを憧れのロールモデルにしている方もいます。仕事と家庭、夫婦関係の困難をひたむきに乗り越えるジュールズの懸命な姿に共感する部分が多いのでしょう。

また、ロールモデルは1人に絞らなくても大丈夫です。何事に関してもまったく考え方が同じ!という人は見つけにくいからです。たとえば下記のように設定してみましょう。

・仕事に対するモチベーションの保ち方は、Aさんを参考に

・子育てと仕事の両立への考えは、Bさんを参考に

・仕事のスキルアップや戦略は、Cさんを参考に

・家事育児の夫との分担の仕方は、Dさんを参考に

いろいろな人を参考にしながら自分の意見をプラスしていけば、だんだんと「自分スタイル」が定まっていきますよ。

ロールモデルを見つけたきっかけ

筆者は出産を機に専業主婦になりましたが、子どもが1歳半くらいから「この先どうしよう」と悩み、どのような仕事ができそうかネット検索をはじめました。

筆者が「こんな働き方があるのか!」と衝撃を受けロールモデルを見つけたのは、なんとSNSから。そこには、保育園児の2人のお子さんを育てながら、クッキーの教室を自宅でひらいている女性がいて、それはそれは楽しそうに働いている様子がブログにアップされていました。自宅でも働けると気づけたのは、筆者にとって大きな転機となります。

ロールモデルは同じ会社の先輩社員だけだというという思い込みがありましたが、SNSを活用し、時代の変化とともに新たな可能性を見つけることができました。

女性のキャリア形成にはロールモデルを見つけて活かそう!

結婚後も出産後も、女性が思い通りにキャリアを築けるとは言えない実情の中で、もし働き方に不安や不満があるなら、ロールモデルをつくってみてはいかがでしょうか?

筆者は20代の頃、ロールモデルが見つけられず漠然とした不安がありました。ぜひそんな思いをしないために、社内外問わずロールモデルを探してみてくださいね。自分の働き方、生き方を改めて考えるきっかけになります。

今は、インターネットでも個人の体験談がたくさん閲覧できます。さまざまな働き方を参考に、自分を客観的に見ていけば、新たな可能性が広がっていくでしょう。

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